【FP3級 FP2級共通】FP協会ときんざいの合格率について
昨日は日本FP協会ときんざいの実技試験の種類とそれぞれの違いについてご説明しました。
じゃあ、試験機関ごとの合格率はどうか?
気になりますよね。
本日は、それぞれの試験機関の2020年1月〜2021年5月までの直近の合格率を調べてみました。
◼️FP3級
☆日本FP協会☆
学科試験→85%前後
実技試験→80%前後
☆金融財政事情研究会(きんざい)☆
学科試験→60%前後
実技試験→55%前後
◼️FP2級
☆日本FP協会☆
学科試験→50%前後
実技試験→60%前後
☆金融財政事情研究会(きんざい)☆
学科試験→30%前後
実技試験→44%前後
一見すると、3級に関しては、FP協会の方が25%近く高く、2級はFP協会の方が15〜20%近く高いです。これだけ見ると、FP協会の問題の方が簡単なのでは?と思いますよね。まぁ、厳密には実技試験の内容が少し違うので、若干の合格率の違いはあるかと思いますが…
ただ、学科試験は全く同じ内容ですし、実技試験も言うほど、そうは大きくは変わりません。
ではなぜか?
それはFP協会の受験生ときんざいの受験生の質が違うからです。それはどう言うことかというと、学習への意欲が高い事や、良く勉強していると言う事です。
FP試験を受験する人達の中には、色んな人がいると思います。その中には、金融機関に勤める人が、職場でFP試験の受験を強制されている人達もいます。
きんざいの受験者数の中には、職場での団体申込みの数が多く含まれているのです。かく言う私も職場でのきんざいへの団体申込みでした。
受験生の中には一生懸命勉強して、絶対受かるんだ!と確実に合格していく人がいる一方で、全くやる気のないノー勉状態の受験生達が一定数いるのもまた事実です。
職場で受けるように言われたから、とりあえず試験に受けに来たと言った人達ですね。FP試験はさすがにノー勉で合格できる程、甘くはありません。
こういった受験生がきんざいの合格率を大きく引き下げている事が考えられます。
先程もお伝えしましたが、FP協会でもきんざいでも学科試験問題や採点基準は同じなので、FP協会の方が学科試験が簡単ということはまずあり得ません。
FP協会の方が、受験者レベルが高いため、学科試験の合格率に差が出ているだけなのです。
FP試験をどちらの試験機関で受験するかは、まず始めのステップとして、FP資格を志す者としては、誰もが通る道かと言えます。
どちらで受験するかは見た目の合格率だけではなく、試験の出題傾向なども考慮し、総合的に判断される事をおすすめいたします。